HBs抗原が陽性であればHBV(B型肝炎ウイルス)キャリアであることが分かります。ではこのまま経過観察でいいのか、すぐに治療が必要なのか、それは肝臓の状態とウイルスの活性具合によります。

今回はB型慢性肝炎の診断方法について私の調べたことをあなたにお伝えしたいと思います。

今回の記事はこの本を参考にさせて頂きました。


『ウイルス性慢性肝炎の自己管理』片山 和宏編 医薬ジャーナル社

 

◇肝臓の状態を調べる

肝臓の状態を調べる指標の1つにALT(GPT)があります。

まず、ALTとは何か、そこからおさらいしておきましょう。「血液検査」でも記事にしていますが、ALTとは肝細胞にだけ存在する酵素で、これが血液中に多くなると肝細胞の破壊が進んでいることが分かります。

だから肝機能を測る指標の1つとして使われるんですね。あなたも健康診断などの血液検査で測定してもらったことがあるはずです。

ALTの基準値としては3~35(IU/L)が正常値とされています。

そしてALTの値からHBVキャリアの肝臓の状態を推測することが出来ます。

では、HBVキャリアのALTが正常値に入っている場合と、高い場合の2通りに分けて説明していきましょう。

ALT(GPT)正常範囲の場合

HBVキャリアのALTが正常範囲に入っている場合、肝臓の状態としては次の2通りが可能性として考えられます。

1.肝炎がまだ発症していない免疫寛容期である。⇒「B型肝炎の免疫寛容期とは? 」

2.肝炎を発症した後で、HBVがほぼ消えた沈静期である。

1か2かを見極めるには、HBe抗原とHBV-DNA量の2つを追加で測定します。ここでも少しおさらいしておきましょう。

●HBe抗原
B型肝炎ウイルスのコア粒子のタンパク質です。HBe抗原が陽性であれば血液中にウイルスが多く感染力が強いことが分かります。

●HBV-DNA量
B型肝炎ウイルスのDNA遺伝子量を測定することでウイルス量を測定するものです。5.0LGM/mL以上で肝炎の可能性があります。

さて、この2つの検査、測定を行うことで肝臓の状態が免疫寛容期なのか、沈静期なのかを判断することが出来ます。

1.HBe抗原陽性+HBV-DNA量多い(5.0LGM/mL以上)
この場合は免疫寛容期であると考えられます。肝臓の予備能も良好であり基本的に自覚症状もありません。

2.HBe抗原陰性+HBV-DNA量少ない(5.0LGM/mL未満)
この場合は肝炎後の沈静期と考えられます。更に血液検査によってアルブミン、血小板、ヒアルロン酸などの予備能を検査します。あるいはCTやMRIなどの画像検査を行い、その結果から必要に応じた処置をします。

沈静期であれば基本的に抗ウイルス治療の必要はないそうです。

 

ALT(GPT)が高値の場合

ALTの値が高い場合には基本的に抗ウイルス治療が必要となります。インターフェロンを使う場合は肝生検によって肝炎の強さを調べます。

また予備能によってインターフェロンが使えるか、あるいはラミブジンなどの経口薬を使うか、方針を決めます。

 

◇ウイルス活性を調べる

ウイルスがどの程度活性かを調べるには、先ほども出てきたHBV-DNA量を測定します。免疫寛容期にはどんなにウイルス量が多くても肝炎を発症することはありません。

しかし肝炎発症期には、

●5.0LGM/mL以上⇒肝炎を発症する量

●5.0LGM/mL未満⇒肝炎を発症しない量

と言う判定の目安になります。従って抗ウイルス治療はHBV-DNA量を5.0LGM/mL未満に抑え込むことが治療目標になります。

また、HBe抗原、HBe抗体を検査することでウイルス活性が分かります。HBe抗原が消えてHBe抗体が現れると、ウイルス活性は低下しており人間の免疫力によってウイルス増殖が抑えられていると判断出来ます。

以上のように、B型肝炎ウイルスに感染していることが分かった場合、慢性肝炎を発症しているか、まだ発症していないかを調べます。もしも慢性肝炎を発症している場合には肝硬変から肝がんへと悪化、重症化しないよう治療することになります。

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