B型肝炎ウイルスとHIVの重複感染は死亡率が高くなり、重症化するリスクも高くなります。

B型肝炎をはじめとするウイルス性肝炎の専門書を何冊か読んでみましたが、ほとんどの本にはHIVとの重複感染に触れた記事は出てきません。

しかし、性感染症に関する専門書を読むと必ずHIVとB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスとの重複感染リスクの記事が出てきます。そして、そこには非常に怖い事実が載っています。

◇ホントは多いウイルス性肝炎とHIVの重複感染

ウイルス性肝炎の中で性行為感染の可能性があるのはB型肝炎とC型肝炎です。特にB型肝炎は性行為による感染が最大感染ルートになっています。

一方、C型肝炎ウイルスは性行為による感染力が弱く、性行為による感染はそれほど多くはみられません。

しかし、少なくともB型肝炎が性感染症の1つであることは間違いありません。それゆえ、性感染症の専門書には必ずB型肝炎が登場します。

そして、性感染症の専門書には必ずHIVとの重複感染リスクについての記事があります。

ではまず、B型肝炎とHIVの重複感染がどのくらい多いのか、そのデータをご紹介したいと思います。

下のグラフ1をご覧ください。


グラフ1.HIVと他の性感染症の重複感染

このデータは、国立国際医療センター(ACC)で2002年9月17日から同年10月31日の間に、HIV感染者が他にどんな性感染症に感染しているかを調べたものです。(ただし、調査対象は男性の同性間性的接触感染者に限られる)

データが2002年と古いデータであること、調査対象者が男性の同性間性的接触者に限定されていることなどの条件付きではありますが、HIVと重複感染が最も多かったのは何とB型肝炎でした。

調査対象となったHIV感染者の71%がB型肝炎ウイルスにも感染していたのです。「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)による。

HIVとB型肝炎って、丸きり異なる病気のように思いますが、感染ルートは性行為で全く共通なのです。

従って、HIVに感染していればB型肝炎に感染する可能性は十分あるし、その逆もまた言えます。


◇こんなに怖いHIVとHBVの重複感染

では、HIVとHBV(B型肝炎ウイルス)の重複感染がいかに怖いか、そのデータをご紹介します。「これでわかるHIV/AIDS診療の基本」(南江堂)からのデータです。

1.HIVとHBVを重複感染した場合の死亡率

●HIV単独の死亡率=1.7/1000

●HBV単独の死亡率=0.8/1000

●HIV+HBVの死亡率=14.2/1000

このように重複感染すると死亡率が8倍から17倍と、格段に高くなります。

また、死亡率だけでなく、B型肝炎が慢性化するリスクも高くなります。


2.B型肝炎慢性化率

●HBV単独の慢性化率=6%前後

●HIV+HBVの慢性化率=10%~18%

このように、B型肝炎患者がHIVにも感染している場合、肝炎がより重症化し死に至る危険性も高くなります。

これはB型肝炎に限らず、C型肝炎においても肝硬変への移行を早めたり肝がん発生のリスクを高めたりします。

事実、全HIV感染死亡者のうち、肝疾患による死亡率は30%から55%に及ぶとした報告もあるそうです。


◇怖いのはどちらも自覚症状が出ないこと

B型肝炎とHIVの重複感染が怖いのは、どちらも重症化するまで自覚症状が出ないことです。

仮にあなたが重複感染していても、よほどひどい状態まで悪化しないと気が付きません。HIVに至ってはエイズ発症まで分かりません。

この重複感染を早期に発見するには、何も自覚症状がなくても検査を受けることです。普通の健康診断ではB型肝炎ウイルスやHIVの検査はしません。感染しているかどうかは分からないのです。

もしもあなたに何も自覚症状がなくても、性行為による感染に思い当たる行為、過去があるならぜひ早めに検査を受けておくことをお勧め致します。

例えば、性風俗でコンドームなしで遊んでしまったとか、コンドームなしでアナルセックスをした場合などです。

全国の保健所では無料匿名でHIV検査を受けることが出来ます。

B型肝炎についても無料で検査を実施している保健所は多いので、あなたの最寄りの保健所で確認してみてください。

あなたがどうしても保健所には行きたくない、行けない事情があれば、あなたの自宅でHIVとB型肝炎を検査することも出来ます。

アイコンボタンB型肝炎とHIVの重複感染は多く、より重症化することがあります。
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