B型肝炎の再活性化は「de novo肝炎」と呼ばれ、劇症化して死亡する例も多い危険な症状です。

前回、当サイトでは『医療ミス?劇症肝炎で死亡』という記事を掲載しました。今回はその続編とも言うべき内容です。

◇医療ミスが招いたB型肝炎の再活性化2件

前回の記事をご覧になっていないあなたのために簡単におさらいしておきます。

今年の3月、神戸市立医療センター中央市民病院で60代の男性がB型の劇症肝炎で亡くなりました。この患者は悪性リンパ腫の治療中に亡くなったのですが、実は医療ミスが背景にありました。

というのは、男性患者はがん治療前にB型肝炎ウイルスのキャリアであることが検査で分かっていました。ところが治療にあたった担当医がその検査結果を認識しておらず、抗がん治療中に必要とされるB型肝炎のケアを怠ったのです。

本来であればB型肝炎ウイルスの量を測定しながら治療を行うべきだったのにそのモニタリングをしなかったのです。

ではなぜ抗がん治療中にB型肝炎ウイルスのモニタリングが必要なのか?これこそが今回テーマにしている「再活性化(de novo肝炎)」を予防するために必要な処置だったのです。

実は神戸市立医療センター中央市民病院で起きた医療ミスと全く同じような事件がすぐ後にも発生しています。今度は国立がん研究センター東病院で起きました。

詳細は分かりませんが、病院側のおわび記事を読むと、神戸のケースと全く同じようです。

『化学療法によるB型肝炎再活性化に関する報告について』

こちらは70代の男性がB型劇症肝炎で亡くなりました。今年4月に医療ミスが発覚し、5月に亡くなったのです。神戸と同様、B型肝炎のキャリアであることは分かっていたのに担当医に伝わっておらず、B型肝炎ウイルスのモニタリングが実行されませんでした。

そして、こちらの患者の場合も神戸同様、抗がん治療中に劇症肝炎を発症したのです。

◇B型肝炎の再活性化 de novo肝炎とは?

「de novo」とはラテン語で「再び」という意味です。まさに再活性化による肝炎を表しています。

ではここで改めてB型肝炎の再活性化について説明します。当サイトですでに説明したように、仮にあなたがB型肝炎ウイルスに感染しても必ず発症するとは限りません。⇒『B型肝炎の症状』

あなたは感染しても自覚症状がないまま自然と治ってしまうかも知れません。現にそうした人々は多数存在します。私が調べたところでは血液中にB型肝炎ウイルスの抗原を持つ持続性感染者は100万人から130万人もいるそうです。

そしてあなたがB型肝炎ウイルスに感染して自然に治ったとしても、完全にウイルスが体から消えた訳ではありません。実はB型肝炎ウイルスの遺伝子があなたの肝臓に残っているのです。

そしてあなたが健康なままの状態であれば何も問題はありません。しかし、あなたががん治療のための化学療法を受けたり、リウマチなどによる免疫抑制治療を受けると、あなたの抵抗力は著しく低下します。

するとあなたの肝臓に残っていたB型肝炎ウイルスが再び増殖し始めることがあるのです。これがB型肝炎ウイルスの再活性化です。

B型肝炎ウイルスの再活性化は劇症化して死に至ることも多く、非常に危険な状態となります。

しかし、抗がん治療にしろ、リウマチ治療にしろ、あなたににB型肝炎ウイルスの感染歴があると分かっていれば再活性化を防ぐことは可能です。

◇B型肝炎の再活性化を防ぐには?

通常B型肝炎の感染歴のある患者に対して抗がん治療や免疫抑制治療を行う場合、治療中と治療後1年間は定期的にB型肝炎ウイルス遺伝子の検査を行います。

B型肝炎ウイルス遺伝子が見つかれば抗ウイルス薬で早期治療を行います。これによってB型肝炎の再活性化を防ぐことが出来るのです。

冒頭にご紹介した神戸市立医療センター中央市民病院の例も国立がん研究センター東病院の例も、この本来やるべき治療中のウイルス遺伝子検査を怠っていたのです。それゆえ医療ミスとして取り上げられたのです。

なお、同じウイルス性肝炎でもA型やC型などは治療が終わるとウイルスが体内から消えるため再活性化はありません。B型肝炎ウイルスだけが再活性化の可能性があるのです。

今回はB型肝炎ウイルスの再活性化、de novo肝炎について説明しました。あなたが再活性化の危機に直面するような場面はめったなことではあり得ないでしょう。

しかし、少なくともB型肝炎の感染歴があるかどうかは一度検査しておいた方がいいですね。血液検査で抗体を調べればすぐに分かります。

なお、B型肝炎、C型肝炎のようなウイルス性肝炎は一般的な健康診断の血液検査では分かりません。当サイトでご紹介したようなウイルス学的検査が必要です。⇒『血液検査』

私も病院で2回、自宅で検査キットを使って1回、合計3回の検査をしました。幸い全て陰性でした。

アイコンボタンウイルス性肝炎は一般の健康診断では検査していません。

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