B型肝炎はワクチンによって感染を予防することができます。

ウイルス性肝炎には、A型・B型・C型・D型・E型と5種類あります。このうち、A型とB型の2種類にはワクチンがあり、これを接種することで効果的な予防が可能です。

◇ワクチンとはなに?

あなたがワクチンと聞いてすぐに思い浮かべるのはインフルエンザワクチンではありませんか?毎年10月や11月になると病院でワクチンを打ってもらうと思います。あれはインフルエンザに感染しないための予防ですね。

では、そもそもワクチンとは何でしょうか。どうしてワクチンを打つと予防効果があるのでしょうか。

私たちの体には誰でも免疫機能があります。この免疫機能は外部から侵入するウイルスや細菌を攻撃して退治してくれます。しかも、一度戦った相手は記憶しておき、次に侵入してきたときに備えて攻撃準備をしておきます。それで一度感染すると二度目からは感染せずに済むのです。

ワクチンはこの免疫力を利用したもので、わざと前もって軽い感染状態を作り、体に免疫を作ります。すると本当にウイルスが侵入してきたときにすでに免疫が出来ているいるため感染せずに済んだり、症状が軽くて済みます。

A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルスの他にもインフルエンザ、日本脳炎、結核、子宮頸がん、水ぼうそう、はしかなどにもワクチンがあります。ただ、全ての病気に対してワクチンがある訳ではありません。同じウイルス性肝炎でもC型肝炎にはワクチンがありません。

なぜC型肝炎にワクチンがないかと言えば、C型肝炎ウイルスは感染した宿主の中で変異を繰り返すからです。せっかくワクチンを作ってもそれが効く姿からすぐに変異して、ワクチンの効かないウイルスになってしまうのです。これはHIVにワクチンがない理由とよく似ています。


◇B型肝炎ワクチンの接種

B型肝炎ワクチンの接種には次の2通りがあります。

●母親がB型肝炎ウイルスのキャリアで、赤ちゃんへの母子感染を防ぐためワクチン接種をする場合

●あなたや私がB型肝炎の感染を予防したいと希望してワクチン接種を受ける場合

この2通りです。

では、まずは赤ちゃんにワクチン接種する場合をみて見ましょう。図1をご覧ください。

B型肝炎ワクチン接種のスケジュール赤ちゃんの場合
図1.赤ちゃんの母子感染防止ワクチン接種

1.まず生まれてから48時間以内にB型肝炎免疫グロブリンを注射します。グロブリンとはB型肝炎ウイルスが体内に侵入してきてもただちに中和して発症しないようにする薬です。医療現場の針刺し事故が起きた直後にも使われます。

2.それから生後2ヶ月目、3ヶ月目、5ヶ月目にワクチンを注射します。私が調べてところ、2ヶ月目のワクチン注射のときに、もう1回グロブリンを注射すると書いた医療サイトもありました。

3.そして生後6ヶ月後、すなわち最後の3回目にワクチンを打って1ヶ月後にちゃんと免疫ができているかどうかを確かめます。

では次にあなたや私がB型肝炎ワクチンを接種する場合をみて見ましょう。図2をご覧ください。

B型肝炎ワクチン任意接種のスケジュール
図2.任意接種の場合

1.まずは今現在B型肝炎ウイルスの抗体を持っていないかどうかを調べます。あなたが知らない間にB型肝炎ウイルスに感染し、抗体が出来ている可能性もあります。この場合はすでに免疫が出来ていますからワクチン接種の必要はありません。

2.事前チェックで抗体がないと分かれば3回に分けてワクチン接種を行います。まず1回目を注射します。次に4週間空けて2回目のワクチン注射をします。最後に2回目から4ヶ月から5ヶ月後に3回目のワクチン注射を行います。そしてそれから1ヶ月経過したら抗体が出来ているかどうかを調べます。

3.このように3回ワクチン接種を行っても必ず全ての人に抗体が出来るとは限りません。10%から20%の人には抗体が出来ないそうです。この場合は再度3回のワクチン接種を検討することになります。

なお、B型肝炎ワクチンの費用ですが、1回あたり6,000円から8,000円くらいの病院が多いようです。抗体検査はこれとは別費用で、1回あたり3,000円以上かかるようです。病院によって費用が変わりますので、あなたの最寄の病院で確かめて下さい。例えばのご参考まで⇒『予防接種の種類と料金』


◇B型肝炎ワクチンの問題点とは?

ネット上でB型肝炎ワクチンを調べてみると様々な見解が出ているのが分かります。そもそも有効なのか?必要性はどの程度あるのか?安全性は大丈夫なのか?

家族にB型肝炎ウイルスのキャリアがいなければ不要だとか、ワクチン接種で感染することもあるとか、ワクチンに否定的な見解もかなり見かけます。

一方で、WHO(世界保健機関)は1992年、子供が生まれたらすぐにB型肝炎ワクチンを国の定期接種として接種するように指示しています。そして、ほとんどの国で定期接種になっているそうです。

日本では先ほど説明した図1のケース、母親がB型肝炎ウイルスのキャリアの場合のみ定期接種となっています。しかし、当サイトの記事でも書いてるように、B型肝炎は劇症化すれば致死率が高く、慢性化すれば肝硬変から肝がんになることもあります。

従ってワクチン推進派にとっては現状から更に進んだ定期接種を望む声が大きいようです。

私自身はかなり前にウイルス性ではない肝炎で2ケ月近く入院した経験があります。何も自覚症状がないのに、肝機能はかなり危ないレベルでした。ウイルス性肝炎の場合はもっとやっかいです。予防できる病気は予防するに越したことはないと思います。

関連記事:『ワクチンは何年間有効か?』

ちなみにウイルス性肝炎は職場で行う一般的な健康診断、血液検査では分かりません。健康診断の結果で何も言われないからと安心していると、思わぬ事態に陥ります。自覚症状もない場合が多いので、あなたも一度はB型、C型の検査を受けておいてはどうでしょう。

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