インターフェロン治療にどのくらいの費用が必要か調べてみました。
同時にあなたの負担を減らす治療費支援の仕組みについても調べてみました。
1.インターフェロン治療に必要な費用
まず、インターフェロン治療にどのくらいの費用が必要なのか、その概算を調べてみました。むろん、個々の症状によって治療費は変わるるでしょうからあくまでも目安の金額としてご覧ください。(「ウイルス性慢性肝炎の自己管理」医薬ジャーナル社を参考にしました)
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◇2週間入院した場合の概算費用
分類 | 治療の内容 | 費用合計 | 3割負担 |
A型 | 天然型インターフェロンαDS製剤300 (発がん予防) |
50~60 万円 薬代 約11万円 |
15~18 万円 |
A型 | 天然型インターフェロンαDS製剤600 (ウイルス排除) |
60~70 万円 薬代 約21万円 |
18~21 万円 |
B型 | ペグインターフェロン製剤 単独投与180μg |
40~50 万円 薬代 約6万円 |
13~15 万円 |
C型 | ペグインターフェロン製剤 100μg+リバビリン3カプセル |
50~60 万円 薬代 約11万円 |
15~18 万円 |
表1.インターフェロン治療で2週間入院した場合
ただし、包括的診療報酬精度(DPC)を導入している病院では若干異なることもあるそうです。ちなみにDPCとは2003年から始まった医療費の定額支払い制度です。
従来の制度では医療費はどんな治療を行ったか、どんな薬を使ったか、いわば出来高払いでした。DPCでは何の病気であったかで医療費が決まります。2012年現在、全国で1,500を超える病院でこの制度が採用されています。
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◇外来で通院した場合の概算費用
外来の場合の費用は通常次の3つが発生します。
●診察代
●検査代
●薬代
このうち薬代について、4週間分の目安が次の通りです。インターフェロン投与で発生する薬代を3割自己負担したとすると、
●A型肝炎
5.5万円
●B型肝炎
3.5万円
●C型肝炎
6万円(リバビリンを含む)
以上のようになります。
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2.医療費支援制度の仕組み
以上のように、インターフェロンを使った治療を受けるとなると、例え3割負担であってもかなりの高額になります。入院や通院が何ヶ月も続けば払えない患者さんも出てきます。
そこで様々な本人負担を軽減するための支援制度があります。その代表的なものが、高額療養費制度・高額療養費貸付制度・受領委任払いの3つです。
では、それぞれを説明していきましょう。
◇高額療養費制度
高額療養費制度とは、同じ月内に同じ医療機関に対して支払った医療費が、ある基準額を超えた場合、その一部が戻ってくる制度です。
運用面では次のような注意点があります。
●対象となるのは実質的な医療費のみです。例えば差額ベッド代などの保険適用外は対象になりません。
●いったんは全額患者が支払う必要があります。制度適用を申請して3ヶ月後くらいに戻ってきます。
●申請するには領収書が必要です。
●同じ月内に別々の医療機関にかかった場合でも、それぞれの支払いが21,000円以上あれば合算することができます。
具体的な例でみて見ましょう。
例えばあなたが70歳未満で、所得区分が「一般」だとすると、あなたの医療費の上限は次のようになります。
医療費上限=80,100円+(医療費-267,000円)×1%
仮にある月のあなたの医療費が100万円で、3割負担で30万円を支払ったとします。すると上の式にあてはめると、
医療費上限=80,100円+(300,000-267,000)×1%=80,430円
となります。従って、あなたが高額医療費制度を使うと、実質的は支払額は80,430円で済み、いったんは30万円を払うのですが後から219,570円が戻ってきます。
なお、この制度には年齢や所得によって細かく支援内容が分かれています。詳しくは厚生労働省のホームページから、『高額療養費制度を利用される皆さまへ』をご覧ください。
なお、制度の申請は、あなたが加入している公的医療保険(健康保険組合・協会けんぽの都道府県支部・市町村国保・後期高齢者医療制度・共済組合など)に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられます。
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◇高額療養費貸付制度
先ほど説明した高額療養費制度では、いったんは自己負担分を全額払う必要があります。しかし、場合によってはかなり高額になって一時的にせよ全額支払うことが出来ない人もいます。
そこで、後から戻ってくる医療費の8割から9割を事前に借りることが出来る制度が、「高額療養費貸付制度」です。借りると言っても無利子ですし、返却は高額医療制度で返すことになりますから、本人が負担する必要はありません。
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◇受領委任払い
受領委任払いはあなたが病院窓口で費用を支払うとき、その額を最終的なあなたの負担額に出来る制度です。高額療養費制度にしろ、高額療養費貸付制度にしろ、いったんはあなたが全額を病院窓口で支払う必要があります。
しかし受領委任払いの制度を使うと、最初からあなたの負担額だけ払えばよく、高額な医療費を用意する必要がありません。
ただし、この制度が利用できるのは国民健康保険に加入している人で、かつ支払が困難な人に限られます。受領委任払いの申請は、各市区町村の役所保険年金課窓口で受け付けています。詳細は窓口でお尋ねください。
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なお、医療費の支払いについては、「確定申告の医療費控除」が受けられる場合があります。
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以上、インターフェロンによる治療にはどの程度の費用がかかるのか、またその支払いが困難な場合、どのような支援を受けることが出来るのかを調べてみました。
間違いのないよう調べた積りですが、100%正しいと保障するものではありません。あなたがもしも制度の利用をお考えなら、各窓口で制度の申請、運用を直接お確かめ下さい。
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