「このままだと肝硬変から肝がんになる恐れがあります。」

いったい私は何度医者からそう脅された、いや忠告されたことでしょう。私が肝炎で入院した当時、担当医は診察のたびに私にそう言いました。

では、肝硬変とはいったいどんなものなのか、ご紹介していきましょう。

◇肝硬変とは?

肝硬変とは、幹細胞の破壊と再生が繰り返されるうちに、線維化が進み、肝臓が硬く小さくなったものを言います。主な原因としては、肝炎ウイルスによるもの、中でもC型慢性肝炎から肝硬変に移行するケースが最も多くみられます。

肝炎ウイルス以外にも、お酒の飲みすぎや薬物による肝細胞の破壊によっても起きます。

肝細胞が破壊されると再生するときにコラーゲンという線維成分が作られて細胞を修復します。破壊と再生が繰り返されてこの線維状の物質が増えることによって肝臓のあちこちに区画が出来てしまいます。

すると肝臓は弾力を失い、いびつな形になると同時に硬く、小さくなって本来の機能を失っていきます。いったん肝硬変を起こしてしまうと肝細胞の性質が変わってしまう上に肝臓への血流も悪くなってしまいます。


◇肝硬変の症状とは?

肝硬変はゆっくりと時間をかけて進行するため、なかなか自覚症状が出ません。もともと肝臓は余裕のある臓器なので一部が破壊されても残った細胞で十分機能するためです。

慢性肝炎から10年くらいすると軽度の肝硬変となり肝臓の機能は3割減となります。更に5年から10年すると重度の肝硬変となり、肝機能は4割から5割程度まで落ちてしまいます。

肝硬変の症状としては次のようなものがあります。

●全身の倦怠感

●食欲不振

●吐き気

●腹部膨満感

●便秘

●下痢

こういった症状です。ただし、これらの症状は特別肝硬変に限った症状ではないため、なかなか肝硬変だとは気が付きません。たいていは健康診断などの血液検査、肝機能検査でひっかかって判明します。ただし、肝硬変が更に進むと分かりやすい症状が出てきます。

●黄疸(おうだん)

●腹水(肝機能の低下により血管の中に水分をとどめる成分が減って、血管の外へ水分がにじみ出て腹腔にたまる)

●前胸部や首、腕、肩など上半身の皮膚にクモが足を広げたような細い血管の拡張が出る

●男性の乳房が女性化して膨らむ(肝機能低下により女性ホルモンを分解できず、ホルモンバランスが崩れるため)


◇肝硬変の診察・検査とは?

これは肝硬変に限らないのですが、とにかく肝臓の検査はその種類が多いのにびっくりします。医療の専門家にすれば当たり前で何も驚くことはないのかも知れませんが、私のように素人が専門書を読んでいると、こんなにあるのかと驚く始末です。

ここで肝臓検査の全てを説明するのは量的にも質的にも不可能なので、概要だけ説明させて頂くことにします。肝臓の検査は大きく分類すると次の3つに分けることができます。

●血液検査

●画像診断

●腹腔鏡・肝生検

この3つです。詳しくは「肝炎の検査とは?」で説明してありますのでそちらを見て下さい。ここではその一部のみをご紹介しておきます。

1.血液検査

代表的な検査項目として、ASTとALTがあります。どちらも肝臓の細胞の中で働いている酵素であり、肝細胞が破壊されると血液中に流れ出してきます。つまり、これらの数値が基準値を超えて高いと肝細胞の破壊が進んでいる可能性があります。

●AST(GOT)
AST=アスパラギン酸・アミノトランスフェラーゼ

以前は

GOT=グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ

と呼ばれていました。

基準値は、5~40IU/L
(ただし、専門書によって基準値がことごとく異なります。凡そこの付近の数値が使われているようです。)

●ALT(GPT)
同様に、

ALT=アラニン・アミノトランスフェラーゼ

GPT=グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ

基準値は、3~35IU/L
(こちらも専門書によって数値が異なります。凡そこの付近の数値が使われています。)

ASTもALTも基準値の上限は35とか40なのですが、急性肝炎だとこれが10,000付近まで上がったり、慢性肝炎だと1,000くらいまで上がったりすることがあります。

一般に慢性肝炎ではALTがASTより高く、肝硬変では逆にASTがALTより高くなることが多いそうです。

●血液凝固因子
肝臓では出血のときに血液を凝固させるタンパク質(凝固因子)を作っています。肝炎や肝硬変になって機能が低下すると、この凝固因子が不足してきます。

この血液凝固因子の不足を測定する指標がプロトロンビン活性(PT)です。

基準値は、10~12(秒)、70(%)以上です。

これは何を意味しているかというと、出血してから凝固因子(プロトロビン)が作られるまでの時間です。15秒を超えると肝硬変などの肝機能障害の可能性があります。

また、健康な人と比べて凝固因子(プロトロビン)がどのくらいの割合で働くかを測り、70%以下では異常、40%以下ではかなり重症と言えます。


2.画像診断

●腹部超音波(エコー)
超音波をあててその反射してきた音波を画像処理して人体の断面層を観察します。肝臓の大きさ、表面や内部の状態を調べることができます。

慢性肝炎と肝硬変の識別や脂肪肝、肝がん、胆石、腹水の診断に利用されます。

実は私も何回もこの検査を受けました。患者には負担のない楽な検査です。ただ、検査のときに、べたべたした液体を体に塗るのですが、あれが気持ち悪いですね。

この他にもCTやMRIといった検査方法があります。「肝炎の検査とは?」を参照して下さい。


3.腹腔鏡・肝生検

●腹腔鏡
お腹にガスを入れてカメラを入れる空きスペースを作り、鉛筆よりやや太いくらいのカメラを入れて肝臓を表面から観察します。

肝臓の形、大きさ、色、表面の状態、線維化の状態、血管の拡張・閉塞などがチェックできます。肝硬変の場合は豆粒状の結節が出来ています。

●肝生検
生検針を刺して肝臓の組織を採取し、顕微鏡で調べる検査です。肝硬変の場合には細胞の線維化がどの程度進んでいるか分かります。


◇肝硬変の治療とは?

肝硬変の治療は、まずこれ以上肝硬変が進まないようにします。そして肝硬変によって生じる症状を抑える対処療法が行われます。

●インターフェロンの投与
近年では肝硬変、肝がんにもインターフェロンロンが使われます。これはウイルスが肝細胞に感染するのを防ぎ、肝硬変の進行を止めるのが目的です。

●アミノ酸製剤の投与
肝機能の低下によってアルブミンというたんぱく質を作る機能が低下し不足してきます。アルブミンは血中の浸透圧を維持したり、いろんな物質と結合してその運搬に関与しています。とても重要なタンパク質です。肝臓がこのアルブミンを作る機能を補うため、アミノ酸製剤を投与します。

●ラクツロースの投与
肝機能低下によってアンモニアの解毒機能が低下してきます。そのため、大腸でアンモニアが出来るのを防いだり、吸収されるのを防ぐためにラクツロースを投与します。また便秘を防いだり改善する効果もあります。

●利尿剤の投与
肝機能低下に伴ってむくみが発生します。このむくみをとるために利尿剤を投与します。

●食事療法
以前は高タンパク、高カロリー食が推奨されていました。しかし、それは食生活が十分でなかった昔の話であり、今日の日本では必要以上に高タンパク、高カロリーにする必要はありません。

それでも、「C型肝炎・肝がん」(誠文堂新光社)によれば、1日の食事としては

・塩分 8g以下

・タンパク質 体重1kgに対して1g

・適正カロリー 1600~2000カロリー

が望ましいと書かれています。

私が肝炎で40日入院していたときの食事を思い出すと、まさに上記を満たしていたような気がします。とにかく塩分を抜いてあるので味が薄くて、まぁお世辞にも美味しいとは思えませんでした。治療中だからぜいたく言ってる場合じゃないですけどね。

このような治療を行うのですが、重度の肝硬変では入院して安静を保つ必要があります。運動制限もあります。

肝硬変の症状や治療についてはまだまだ専門書に多くの情報があるのですが、到底一度には書ききれません。今後もこのサイトで順次書いていこうと思います。

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