肝臓の病気について、病名とその原因を説明したいと思います。

今から十数年前、私が肝機能障害で40日間入院したとき、主治医が書いてくれた診断書には確かに、

「肝炎による」

と書かれていました。でも、その時病院の先生に聞かされていた私の病名は「脂肪肝」だったので、なぜ診断書が「肝炎」となっていたのか不明です。当時の私は「肝炎」も「脂肪肝」も同じようなもんだと思っていて、別に気にもとめませんでした。

でも、退院した後に生命保険会社を替えようとして、入院履歴の申告をしたとき、病名が「肝炎」となっていることが大きな障害となりました。「脂肪肝」と「肝炎」は同じ扱いではなかったのです。

今からもう10年以上も前のお話で、詳しい記憶は残っていないのですが、結局私は保険会社の変更ができず、そのまま契約を継続するしかありませんでした。

教訓。自分の病名くらい正確に知っておくことは大事です。

◇原因による分類

肝障害をその原因で分類すると次のようになります。

●ウイルス性肝障害
B型肝炎やC型肝炎のように、ウイルスの感染によって肝細胞が破壊されておきる肝障害。

●薬物性肝障害
薬の副作用によって発生する肝障害。健康食品やサプリメントによっておきることもある。

●アルコール性肝障害
言わずと知れたお酒の飲み過ぎによる肝障害です。お酒は適量にしましょう。

●過栄養性肝障害
肥満による肝障害です。生活習慣病とも言えます。私の場合がこれに相当します。

●自己免疫性肝障害
本来外敵を攻撃するはずの免疫機能が、自分の肝細胞を攻撃しておきる肝障害です。

●代謝障害性肝障害
肝臓では鉄や銅などの重金属の代謝を行います。肝臓で処理できないほどたまると肝障害を起こします。

●先天性肝障害
生れつきでウイルス性ではなく原因不明の肝障害を指します。

これらが原因別に分類された肝障害です。

◇病名(病型)による分類

●肝炎
何らかの原因で肝臓に炎症が起こり発熱、黄疸、全身倦怠感などの症状をきたす疾患の総称を肝炎と言います。日本では肝炎の80%がウイルス性だと言われています。

●脂肪肝
脂肪や糖分の多い食事を慢性的に摂取していると中性脂肪が肝臓に蓄積され、脂肪肝となります。脂肪肝になると肝機能が低下し、更に肝硬変へと悪化することもあります。

●肝硬変
慢性肝炎が進行することでおきます。肝細胞が破壊され、再生がおいつかずに正常に機能する細胞の数がどんどん減っていきます。破壊された細胞は繊維化して硬くなり、肝機能が低下していきます。

●肝がん
肝がんとは、肝臓に発生した悪性腫瘍の総称です。特にウイルス性肝炎の慢性化が原因となることがあります。B型肝炎ウイルスや、C型肝炎ウイルスなどが持続感染することによって肝細胞が破壊と再生を繰り返し、その中でがん細胞が発生し、肝がんとなるのです。

以上、肝臓障害にはどんな種類があるか、その原因にはどんなものがあるか概要を説明しました。