当サイトでは過去に『B型肝炎とHIV感染 』と言う記事を掲載しました。

今回はその続編です。

B型肝炎とHIVは重複感染することが多いのですが、その実態をお伝えしたいと思います。

なお、今回はこの本を参考にさせて頂きました。

『HIV診療の「リアル」を伝授します』丸善出版

◇多い、HIVとHBVの重複感染

まず、以前『B型肝炎とHIV感染 』でお伝えした内容をおさらいしておきましょう。

主に次の2つのことをお伝え致しました。

1.HIVとB型肝炎ウイルス(以下、HBVと表記)の重複感染は多い。

2.HIVとHBVが重複感染すると、B型肝炎の症状が重症化したり、進行が早まったりすることがある。

詳細な数値データは前記事の中でご覧ください。

さて、今回続編としてこの記事であなたにお伝えしたいことも2つあります。

1.HIVとHBVの重複感染は多い。(前回とは別のデータご紹介)

2.HIVとHBVが重複感染している場合の治療について

この2点です。

まず、HIVとHBVの重複感染が多いことを示すデータをご紹介しましょう。

2007年に全国のエイズ診療拠点病院が行った調査によると、5,998人のHIV陽性者がいて、このうちHBs抗原陽性者は6.3%いたそうです。

更に、HIV陽性者の中でもその感染ルートが男性間性交渉者(MSM)に限ってみるとHBs抗原陽性者の割合は8.3%まで増えたそうです。

この6.3%とか8.3%と言う数字が多いのか、少ないのか、と言う問題ですが、ここで参考になる数字があります。

性感染症学会の性感染症治療ガイドラインによると、一般的なHBs陽性率は1%なのだそうです。

するとHIV陽性者はその6.3倍も感染確率が高く、MSMでは8.3倍も高いことになります。

冒頭の本の中では、

「B型肝炎が見つかったらHIV検査を受けるべし!」

と書かれています。

このHIVとHBVの重複感染については前回、今回と記事を書きましたが、私が調べたところでも多くの本、医療サイトに同様の指摘が出てきます。

あなたもHIV検査を受けるならHBVも同時に検査されることをお勧めします。

またその逆も言える訳で、HBVが見つかったら必ずHIV検査を受けることをお勧め致します。

 

◇HIVとHBVの重複感染は治療に要注意

あなたもご存知のように、抗HIV治療はいったん開始すると生涯継続となります。

残念ながら、今の時点ではHIV感染を完治させることは不可であり、薬を飲み続けることでエイズ発症を防ぎます。

そして、その抗HIV薬は決められた時間に決められた量を飲むことが必要です。

それを守らないとHIVに耐性が出来てしまい、薬の効果がなくなってしまいます。すると体内のウイルス量をコントロールできなくなり、免疫力低下につながります。

つまり中途半端に薬を飲むと、その薬に対してHIVが耐性を持ってしまうのです。

そして、実はB型肝炎ウイルスの治療と、HIV感染症の治療では一部で薬がオーバーラップしているのです。

従って、B型肝炎の治療を開始するとき、HIVに感染していることを知らずに投薬するとHIVが耐性を持ってしまう危険性があるのです。

後でHIV感染が分かったとき、使える薬が耐性によって制限されてしまう可能性があります。

B型肝炎の治療で使ってしまった薬をHIVの治療に使えなくなってしまうかも知れないのです。

例えばどんな薬に注意が必要か、一般名でご紹介しましょう。

●ラミブジン

●エムトリシタビン

●テノホビル

こうした薬は抗HBV薬であり、同時に抗HIV薬でもあります。

従ってこれらの薬を使用する場合には先ほども説明したように必ずHIV検査も行った上で耐性を作らせないように注意が必要です。

 

◇まとめ

今回は、「B型肝炎とHIV感染」の続編をお伝え致しました。

記事後半のHBV治療の際にHIVの耐性にも注意が必要だということは、別にあなたが心配する必要はありません。

そんなことは専門家に任せておけばいい話です。

しかし、記事前半のお話はあなたにも関係のあることです。

つまり、HIVとHBVは重複感染が多いという点です。

HIV感染が不安ならHBVも同時に検査が必要で、その逆にHBVが心配ならHIVの検査もぜひ受けるべきだと言えます。

この点だけはあなたも検査を受けるときに思い出して頂きたい話です。

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