HBVはHIV(エイズ)よりも、HCV(C型肝炎ウイルス)よりも感染力が強いのです!


1965年アメリカの医学者ブランバーグはオーストラリア原住民の血液中に「オーストラリア抗原」を発見します。そして1968年日本人大河内一雄氏によって肝炎との関係が明らかになります。これが現在HBs抗原と言われている抗原です。

◇B型肝炎ウイルス(HBV)の構造

B型肝炎ウイルスはどんな構造をしているのでしょうか。図1をご覧ください。


図1.B型肝炎ウイルス(HBV)の構造

B型肝炎ウイルス(HBV)は、S蛋白質とコア蛋白質の2種類の蛋白質が、DNAとDNApを取り囲んだ形をしています。

●DNA(Deoxyribonucleic acid)デオキシリボ核酸
ウイルスの遺伝子情報を持つ物質です。

●DNAp(DNAポリメラーゼ)
ウイルスが自分のコピーを作るときに働く酵素です。

S蛋白とコア蛋白には、それぞれ抗原決定基と呼ばれる特殊な構造があり、その構造を目印にして人間の抗体(免疫力)が攻撃します。その目印をHBs抗原、HBc抗原と言います。(図1参照)


◇B型肝炎ウイルス(HBV)の増殖

では、B型肝炎ウイルス(HBV)はどのようにして人間の体内で増殖していくのでしょうか。図2をご覧ください。


図2.B型肝炎ウイルス(HBV)の増殖

B型肝炎ウイルス(HBV)に限らず、ウイルスは自分だけの力で増殖することはできません。感染して取り付いた宿主細胞を利用して自分のコピーを作るのです。

B型肝炎ウイルス(HBV)の場合は肝細胞に感染し、肝細胞の中で自分のコピーを作ります。

普通の生物はDNAに書き込まれた遺伝子情報をRNAが転写して自分のコピーを作ります。しかし、ウイルスはDNAのみ持っているもの、RNAのみ持っているもの、そのどちらかです。片方しか持っていません。それぞれをDNAウイルス、RNAウイルスと呼びます。

B型肝炎ウイルス(HBV)はDNAしかもっていません。では、どうやってRNAなしで自分のコピーを作るかと言えば、感染した肝細胞のRNAを利用します。

宿主細胞のRNAポリメラーゼを利用して自分のRNAを作り、B型肝炎ウイルス(HBV)を構成する部品である、DNA、DNAp、HBs、HBcを作り、これを組み立てて新なB型肝炎ウイルス(HBV)が誕生するのです。

こうして出来上がったコピーは肝細胞の外へ飛び出て、次の肝細胞に感染していきます。

◇B型肝炎ウイルス(HBV)の種類

B型肝炎ウイルス(HBV)には色んな種類があります。これは遺伝子配列の違いによって分類されたもので、現在のところ、AからHまで8種類のゲノタイプ(遺伝子型)があります。

「わかりやすい肝臓の病気」(同文書院)にうよれば、その分布は図3の通りです。


図3.B型肝炎ウイルス(HBV)のゲノタイプ分布

この図を見ると圧倒的にタイプCが多いのですが、近年増えているのがタイプAです。図3ではわずかに1.7%となっていますが、「性感染症STD」(南山堂)によれば、近年急性B型肝炎の50%はタイプAだそうです。

タイプAは性行為感染による感染ルートが多く、特に男性の同性間性的接触による感染が増えています。このサイトの色んなページでも書いていますが、B型肝炎は性感染症の一種です。しかも、冒頭にも書いたように、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染力は、HIVやHCVよりも強力です。

かつて日本の医療環境が十分でなかった頃は輸血や注射器からの血液感染、あるいは母子感染が多かったのですが、現在では性行為感染が最も多い感染ルートとなっています。

B型肝炎ウイルス(HBV)とHIVの重複感染も多く、その場合はB型肝炎が重症化して致死率が高くなったり、慢性肝炎へ移行する確率が高くなったりすることがあります。HIV感染者の全死亡者の30%から55%は肝疾患が原因との報告もあります。詳しくはこちら⇒『B型肝炎とHIV感染』

B型肝炎もHIV感染症も自覚症状がないことが珍しくありません。特にHIV感染症は感染初期を除けばエイズ発症まで無症候が普通です。従って、性風俗などでの性行為感染の可能性に心当たりのあるあなたは、一度HIVとB型肝炎の検査を受けることをお勧め致します。

 

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