C型肝炎とはいったいどんな病気か、原因、症状、治療法などを説明します。

◇C型肝炎とは?

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV=Hepatitis C Virus)の感染によって発症する肝臓の病気です。現在、日本にはC型肝炎ウイルスに感染した人が約250万人もいると推定されています。そのうち、すでに症状が現れて慢性肝炎の治療を受けてる人が50万人いて、残りの200万人が軽い肝炎か健康なままキャリアとして生活しています。

同じ感染ウイルスでもB型肝炎ウイルスに比べると感染力は弱く、性行為感染や母子感染は少なく、多くは血液感染です。

C型肝炎は症状の進行が遅く、感染してから20年から30年かけて慢性肝炎から肝硬変、肝がんへと進行していきます。感染初期は自覚症状もないことから自分で感染に気付くこともなく、症状が出始めた頃にはかなり進行しているケースもあります。

C型肝炎は早期に検査で感染を見つけることが何より大事です。私は10年くらい前に肝機能障害で入院したときC型肝炎ウイルス検査を受けました。私の場合はウイルス性ではなく、過栄養とアルコールが原因でした。

では、日本国内での、急性肝炎、劇症肝炎におけるC型肝炎の比率をグラフで示します。

図1、及び図2をご覧下さい。


図1.急性肝炎の原因

急性肝炎の約20%はC型肝炎ウイルスによるものです。


図2.劇症肝炎の原因

死亡率の高い劇症肝炎の約50%はC型肝炎ウイルスによるものです。


◇C型肝炎の感染ルート

1964年、B型肝炎ウイルスが発見されます。そして1968年、日本人大河内一雄氏によってこのウイルスが輸血で感染する肝炎の原因であることが分かります。

これでもう輸血感染がなくなるかと思われたのですが、実際にはそれ以降も輸血感染が続きます。そのため、非A型非B型ウイルスと呼ばれるウイルスの研究が続けられたのです。

そして1988年、C型肝炎ウイルスが発見され、1994年から検査が可能になりました。(1990年から検査可能と記述した専門書もあり。)

ですから、C型肝炎ウイルスが見つかって検査出来るようになったのはつい最近なのです。それまでは輸血用の血液や、血液製剤もチェックされていませんでした。そのために多くのC型肝炎感染者を生んでしまったのです。

ただし、血液製剤についてはその危険性が分かっていたにも関わらず製造販売を続けた製薬会社と、それを見過ごして何も指導しなかった国の責任が裁判で厳しく裁かれました。これがC型肝炎訴訟です。

政府は国の責任を認め、2008年1月、薬害肝炎救済法を成立させて患者の救済にあたることになりました。

しかし、先ほども書いたようにC型肝炎は進行が遅く自覚症状もないことから、自分がC型肝炎のキャリアであることに気付いていない人が多くいます。

C型肝炎ウイルスの感染ルートは主に次の3つです。

●血液感染
輸血、注射、ハリ治療、刺青などによって血液感染します。このルートが最も感染が多いルートです。ただし、現在は輸血用の血液は検査してウイルスのないものが使われますし、注射器や針は使い捨てのものが使われ、このルートからの新規感染はほとんどありません。

薬物常用者が注射器の回し打ちを行ったり、衛生管理の不十分な刺青などで感染することはあります。

●性行為感染
C型肝炎ウイルスは感染力が弱く、性行為感染はまれにしかありません。ただし皆無ではないので他の性感染症予防と合わせてコンドーム使用などの注意は必要です。

●母子感染
C型肝炎ウイルスは感染力が弱いため、母子感染もほとんどありません。厚生労働省のホームページから調べてみると、過去の調査では母親がC型肝炎ウイルスのキャリアで生れてきた子供の感染率は、2.3%だったそうです。また、出産後の母乳からの感染もありません。


◇C型肝炎ウイルスの予防

C型肝炎ウイルスにはワクチンがありません。従って、最大の感染ルートである、血液感染に注意して予防します。

具体的には次のような点に注意します。

●歯ブラシ、カミソリなど、血液が付着する可能性があるものを他の人と共有しない。

●他の人の血液を手で触るときはゴム手袋などを着用し、直接触れないようにする。

●注射器や針の共用はしない。薬物などは当然違法ですから、感染予防以前の問題です。

●刺青、ピアスなどに使う器具は清潔かどうか確認する。

●よく知らない人との性行為はコンドームを使用する。

以上のような点です。どれも特別にC型肝炎ウイルスだからといった注意点ではなく、血液感染するウイルス全般と同じ注意です。


◇C型肝炎の症状

C型肝炎ウイルスに感染すると、次のような症状が出ます。

●全身の倦怠感

●食欲不振

●嘔吐・吐気

●頭痛

●発熱

●黄疸

●肝臓の腫大

しかし、こうした症状が出ないまま持続感染(キャリア)となって、健康診断などの血液検査で初めて感染が分かることもあります。

また、症状が出た人もそのまま完治する人もいれば、慢性肝炎から肝硬変、肝がんへと進行する人もいます。

私が調べた限り、こうした症状、経過の比率は専門書によって大きく数字が異なります。どれが正解と言う訳でもなく、調査対象となった母体の差ということでしょうか。


◇C型肝炎の治療

C型肝炎の治療には、抗ウイルス療法と肝庇護療法があります。

●抗ウイルス療法
抗ウイルス療法では、直接C型肝炎ウイルスに働きかけてその増殖を抑えたり破壊します。代表的な抗ウイルス薬としては、インターフェロン、ラミブジンなどがあります。

●肝庇護療法
この治療法は肝炎で弱くなった肝臓を守り、肝細胞がウイルスに破壊されるスピードを遅くします。ただ、直接ウイルスに働きかけて排除するような効果はありません。

C型肝炎は慢性化すると10年から20年も大きな自覚症状なしに進行し、やがて肝硬変から肝がんへと悪化します。

いったん悪化し始めると後はいっきに悪化の一途をたどるので、早期発見、早期治療が大事です。

なお、B型肝炎、C型肝炎のようなウイルス性肝炎は一般的な健康診断の血液検査では分かりません。当サイトでご紹介したようなウイルス学的検査が必要です。

ウイルス性肝炎は自覚症状が出ないことも多いので、あなたも一度はウイルス性肝炎の検査を受けてみてはいかがでしょうか。私も病院で3回、自宅で検査キットを使って1回、合計4回の検査をしました。幸いどれも陰性でした。

*ご存知ですか?ウイルス性肝炎は一般的な健康診断では分かりません。
■STDチェッカー タイプL(男女共用)
B型肝炎・C型肝炎の検査が出来ます。

*B型肝炎は梅毒・HIVとの重複感染が多く、より重症化することがあります。
■STDチェッカー タイプO(男女共用)
HIV・梅毒・B型肝炎の3つが同時に検査出来ます。

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