C型慢性肝炎について、どんな病気か概要を説明したいと思います。

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染して慢性化すると、ゆっくり病状が進行していきます。人によって病状の進行に差はあるのですが、一般には20年から30年の長い年月をかけて肝硬変となり、肝細胞がんや肝不全となって死亡に至る病気です。

私は以前肝炎で40日ほど入院したことがあります。私の肝炎は検査の結果ウイルス性ではなかったのですが、それでも随分と担当医に脅かされました。(私には脅しに聞こえました)

「肝臓病は自覚症状がありません。知らないうちに脂肪肝から肝硬変、肝硬変から肝臓がんへと進行します。」

何度も何度もそう言われました。私は入院前にも全く自覚症状はなかったのですが、医師の再三の脅しに怖くなって入院を決意しました。肝臓病は自覚症状が出たときにはすでに危ない場合があるのです。

まさにC型慢性肝炎の場合は、本人が気づかないうちに長い年月をかけて病気は進行するのです。

◇C型慢性肝炎の治療

C型肝炎ウイルスに感染しても、全ての人が肝硬変から肝臓がんになる訳ではありません。『わかりやすい肝臓の病気』(同文書院)によれば、自然治癒も30%~40%存在すると推定されているそうです。

健康診断などの血液検査でC型肝炎ウイルス抗体検査をして陽性判定が出ても抗体値が低い人は、自然治癒しているケースが多いのです。特に65歳以上の高齢者に自然治癒のあとが見られるそうです。

また自然治癒しなくても肝硬変、肝臓がんへと進行しない患者もいます。そういった人には治療を行う必要がありません。定期的な検査で観察を行います。

しかし、冒頭に説明したように、慢性肝炎は放置すると肝硬変、肝臓がん、肝不全と進行して死に至るケースがあります。検査を受けて病状が進行しているようなら治療を受ける必要があります。

また、肝硬変をスキップして、いきなり肝臓がんになる患者が増えているそうです。肝硬変にもなっていないからと安心していると、すでに肝臓がんを発症していた、というケースが増えているのです。これは高齢者、特に70歳以上に多くみられるそうです。

高齢者の肝細胞がんの特徴

従って、C型慢性肝炎の治療では、肝硬変から肝細胞がんへと進行する病状を食い止める治療と、肝硬変を飛ばして肝細胞がんへの移行を食い止める治療の両方が必要になります。

◇B型肝炎と異なり、C型肝炎が慢性化した状態で「沈静期」に入ることはない

B型肝炎では自然とセロコンバージョンと呼ばれる状態に入ることがあります。これは人間の免疫機能が肝炎ウイルスの活動を抑え込んだ状態で、肝炎が治まった状態です。

セロコンバージョンは肝炎が完治した状態ではありませんが、この期間は定期的な検査を行い治療なしの観察となります。しかし、C型肝炎にはこのような沈静化する時期はなく、肝炎であることが分かれば治療を行う必要性が高いと言えます。

C型肝炎の治療にはインターフェロンが使われます。この薬によってウイルスが増殖するのを防ぎ、肝細胞がんへと進行するのを食い止めます。

インターフェロンの治療によって完全にはウイルス駆除が出来なくても、ウイルスの量を減らすことができれば肝細胞がん防止の効果はあります。

インターフェロンについてはB型肝炎治療にも使われますので、別途記事を改めて詳しく説明したいと思います。

なお、『HIVとHCVの重複感染』でも記事にしていますが、C型肝炎ウイルスとHIVに同時に感染すると、C型肝炎の進行が早くなることがあります。

また、ウイルス性肝炎は職場で行う一般的な健康診断、血液検査では分かりません。健康診断の結果で何も言われないからと安心していると、思わぬ事態に陥ります。自覚症状もない場合が多いので、あなたも一度はB型、C型の検査を受けておいてはどうでしょう。

私も病院で1回、自宅で検査キットを使って1回、B型、C型の検査をしました。2回とも幸いに陰性でした。とても安心できました。

*ご存知ですか?ウイルス性肝炎は一般的な健康診断では分かりません。
■STDチェッカー タイプL(男女共用)
B型肝炎・C型肝炎の検査が出来ます。

*B型肝炎は梅毒・HIVとの重複感染が多く、より重症化することがあります。
■STDチェッカー タイプO(男女共用)
HIV・梅毒・B型肝炎の3つが同時に検査出来ます。

■この検査の信頼性(郵送検査認定事業者とは?)

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